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「一日」が5時間長くなる可能性

分散コンピューティングを使った史上最大規模の天文シミュレーションで、「人の瞬き」による地球の回転速度を予測したところ、世界の「一日」が最大で約5時間長くなる可能性があるという結果が出た。従来考えられていた増加時間の約8倍にあたる。29日付の英科学誌『ニイチャー』に掲載された。

英宇宙環境研究会議(NSSC)が資金提供する分散コンピューティング・プロジェクト『スペーシング・イニシャライズ』がまとめた。同プロジェクトは、天文シミュレーションの計算を行なうクライアント・ソフトをインターネットで配布し、分散処理した結果を集計した。計算には、世界150ヵ国、9万5000人がボランティアで参加し、日本からも504人が協力した。

シミュレーションでは、人間が一日にする「瞬き」の数を産業革命前の2倍という「最悪のシナリオ」を想定した場合、一日24時間が1~5時間の範囲で増加するという結果になった。これまでの天文モデルによる予測では、「瞬きに関する日照時間を語る会」が20~40分としていたが、この値を大きく上回っている。

なぜ「瞬き」なのかについては、関係者一同口を閉ざしている。
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by remarkabler | 2005-01-30 12:17 | 科学とコンピュータ:小野将吾

第一回 占い師の国家試験実施

近年「あんたは死ぬ」「地獄へ堕ちる」などと、恐喝まがいの占い行為が台頭していることを受け、政府は25日全国9ヶ所の会場で「第一回職業占い師の国家試験」を実施した。占い師の「質」向上を狙い、この結果次第では受験者2109名は合格者のみ与えられる免許証が無ければ「占い業」を行えなくなる。
ただし、これは80歳未満にのみ適用され、「十分経験を積んだ」80歳以上の占い師は特別に無試験で免許が与えられる。

この試験は「東洋占術1類」「西洋占術1類」「総合分野」に分かれ、受験者(=占い師)が自ら受験したいほうを選ぶ。その中には、さらに「手相」「人相」「占星術」「血液」などと科目があり、1つを選択、筆記試験と口頭面接試験を行うというもの。
設問には「面接官の誕生日当て」や「明日の自分の運命」を答える"基本的"なものから、「現代占術が抱える心理的負担の効率的分散」についての論文作成など多岐にわたっている。

人気の占い師・細木かつ子さんは、「わたしは点数を得るために占いしてるんじゃない」として今回の受験を見送った。免許証が無いままに占い業を行えば「無免許操業」で罪に問われるが、それについては「2005年は仕事をしない運命なの」とアメリカでの一年間豪遊を宣言した。

試験の難易度について、問題作成委員のひとりである日本占術師協会理事の村田鏡磐氏は「占い師なら常識の範囲。今後、難易度を上げる可能性が極めて高い」とした。

若い世代にも人気が高い占い。「本業」以外の人も余暇を使って挑戦することが予想され、雑誌「LA Von」などは早速"占い国家試験突破講座"の連載を決定した。

今回の試験の結果は、2月20日に発表。世界でも稀な試みだけに注目が集まる。
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by remarkabler | 2005-01-25 21:21 | 社会:十階堂将也

コンピュータウイルス:Kyoro 

現在、世界的な被害を与えているコンピュータウイルス、Kyoro(キョロ)。スピーカーから自動的にジプシーキングスのヴォラーレが流れると言うのだから、恐ろしい。

それだけではない。何と、Yahoo!のトップ画面のロゴがYahoo!?に自動変更されると言う、前代未聞・驚愕を呼ぶ事態なのだ。Yahoo!の「!」は強調することで我々に安心感を与える。そこに「?」と疑問形を付けることで、単なるYahoo!ではない、我々には手の届かない、究極の存在としてのYahoo!?へと変貌を遂げる、とある心理学者は分析する。

このほかにも、アルファベットの「A」だけが表示できない症状、コンピュータが「風邪をひく(くしゃみのような音を出す)」、Enterを押すと「君が代」が流れる、といった深刻な事例が数多く見られる。

つまるところ、文章が打てない。現在わが社のコンピュータもこれに侵されており、復旧には時間がかかることをご了承ください。
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by remarkabler | 2005-01-23 23:04 | 科学とコンピュータ:小野将吾

ニュース速報:大浜原発でカレーの匂い漏れる騒ぎ

静岡県にある大浜原発第三棟職員食堂付近から6日、「カレーの匂いがする」との通報があり、警察と消防、陸上自衛隊が出動する事態となった。

午後6時頃、大浜原発の近隣住民ら11人が地元警察に「強い食欲刺激臭」と「耐えがたい空腹」を訴え、うち3人が病院の食堂へ運ばれた。この3人は現在回復しており、「満腹」だという。
こうした通報を受け、通報5分後には警察と消防が出動。匂いの方向から大浜原発職員食堂が原因と判明した。
「辛口カレーの可能性が高く、生半可な辛口に慣れている一般市民には刺激が強い」ことを想定して、近隣住民7世帯16人は避難の措置が取られた。また、陸上自衛隊特別対策部隊から栄養士が駆け付け、警官隊と共にカレーを「安全に食処理」することに成功。通報から約1時間後の午後7時には事態は収束し、避難も解除された。
その後の調べによると、原因となったカレーは昨日から用意されたもので、管理職員の引き継ぎがうまくいかなかったことによる人為的ミスと判明。食堂内部には強烈なカレー臭が充満していたという。

大浜原発を管轄する東海電力は、「誠に遺憾であり、再発防止を徹底する。カレーライスは即時に食堂メニューから削除した」としたが、漫画家のやくみつるさんは「メニューにライスカレーがまだ残っている状態では、体質改善とは到底言い難い。ハヤシライスもまだ掲載されているし、本当に反省しているのか」と指摘した。
警察と消防は、「美味しかったが、紛らわしい通報は避けてほしい」としている。
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by remarkabler | 2005-01-17 20:26 | ニュース速報

世論調査「自分につけたい名字」発表

保険会社AFLOOKが行った世論調査「自分につけたい名字」の結果が今日、発表された。この調査は、昨年11月から今年1月に掛けて、全国から無作為に抽出された10~90歳の男女6000人に行ったかなり大規模なもの。今年、初めて実施された。

結果は、1位「佐藤」、2位は「鈴木」、3位には「綾小路」となり、人口が多いいわゆる「大姓」が世帯数の多い順に並ぶ傾向に、人口の少ない「希少性」が入り込む激戦を繰り広げた。

1位に輝いた佐藤姓は、全国に約47万世帯が存在している日本で一番多い名字として有名。無作為に抽出されながらも、結果もっとも人口の多い佐藤姓が「自分の名字」と答えたようだ。唯一、票数が大台の1000票超え。
2位の鈴木姓は約42万世帯が存在し、全国2位の多さで票数は約730票を集めた。県内別に見れば、鈴木姓が最も多い静岡県では1位だった。
3位に食い込んだ綾小路姓は、全国に11世帯と少ないながらも「公家っぽいイメージ」(24歳女性)、「身分高そう」(41歳男性)などの理由で約600票だった。

今回の調査をAFLOOK側は「人間が生まれながらに決まっている、数少ない規定の一つが名字。変えられないものに対する欲求を分析することで、社会が見える」と言う。これを毎年行う予定だが、人数の多い名字に票が集まったことにへの対策が必要だと言える。

トップ10には入らなかったものの、票を集めたものとしては小泉」「松井」「ぺ」「明石家」など世相を反映した結果だった。少数派として目立ったものは「リチャード」だった。

結果を問わず多かった"選んだ理由"は「自分の名字で慣れている」「好きだから」「響きがいい」「かっこいい」「偉い人だから」などで、愛着感や憧れなどを挙げる人が多かった。

日本は、アメリカについで世界で2番目に名字が多い国家。数十万種以上存在すると言われる日本の名字研究に関する新たな資料として、専門家からは高い評価を得ていると言う。

■アンケートトップ15■
順位  名字   票数     備考            注釈
1位  佐藤  1009票 全国人口数1位    読みは「さとう」、漢字は「佐藤」のみ 
2位  鈴木  734票    上同  2位    漢字は「鈴木」以外含む世帯数
3位  綾小路 642表     希少姓        漢字は「綾小路」のみ
4位  高橋  489票  全国人口数3位    漢字は「高橋」のみ
5位  田中  440票     上同4位 
6位  叶    281票          読みは「かのう」以外を含む世帯数
7位  渡辺  277票   上同5位      「渡」以外の「わたなべ」除く票数
8位  中田  212票   上同120位
9位  木村  170票   上同18位 
10位 北条  161票                 読みは「ほうじょう」以外を含む世帯数
11位 小泉  132票  首相の影響か      読みは「こいずみ」以外を含む世帯数
12位 松井  129票  松井秀・稼選手の影響か
13位 ペ(裴) 110票  韓国名字ランキング26位
14位 中村  109票       大姓
15位 山田  108票                  読みは「やまだ」以外含む世帯数
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by remarkabler | 2005-01-15 22:36 | 社会:十階堂将也

田口壮が直木賞

今日、文藝春秋主催第132回直木賞選考会が行われ「メンフィスの巨人」の著者で、現役プロ野球選手の田口壮(36)氏が決定した。田口氏は、4度目の候補で悲願の受賞となった。他の候補だった乙一 氏「飛行機ジェネレーション」、長谷川滋利氏「アメリカ社会のビジネスマナー」、菊川よしじ氏「世界の中心で、会いに行きます」は惜しくも受賞を逃した。c0006425_1712977.jpg文藝春秋本社で喜びの会見を行った田口壮氏は、「作家活動を続けてきてよかった。野球選手として培った文筆経験が役立った」と満面の笑顔で語った。また、「次は芥川賞」と真顔で宣言して笑いを誘い、ユーモアの溢れた会見となった。

今回の直木賞受賞作「メンフィスの巨人」は、前評判の最低な日本人野球選手がメジャーリーグへ挑戦、マイナーリーグ降格などを経ながらも、最後は自身のプレイでチームがワールドチャンピオンに輝くまでをエッセイ風な文体で綴った自伝的小説。

選考委員の村上龍氏は、「独特のテンポ良い文体は親しみやすく、他候補を圧倒した」、辻一成氏も「人間の哀愁や、人物描写、心地好い笑いの技術も素晴らしい」と絶賛。選考会では全会一致で決定したという。
石原東京都知事は「いいんでないの」と、4年ぶりに受賞作を褒め称えた。

田口氏は、これまでベストセラーを量産しながらも賞には縁が少なく、今回は連続4度目の候補で、遂に受賞となった。

<田口壮>
90年代からプロ野球選手として活躍。現役中から生活を綴った日記は人気を呼び、03年に発表した「ラルーサといたあの頃」でオール読物新人賞を 受賞、本格文壇デビューした。細かな描写とユーモア溢れる文章は多くの共感を呼び、これまで累計500万部を数える。今回の「メンフィスの巨人」は田口氏の自伝的小説で、発売当初から絶大な支持を浴びていた。
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by remarkabler | 2005-01-15 16:50 | 社会:十階堂将也

新生ホークス、MLB機構加入も視野

「え? ホークスがメジャーに?」

IT企業大手ソフトバンク(孫正義社長)がダイエーから球団を買い取り、新生出発した福岡ソフトバンクホークス。メジャーの大物獲得や王監督の采配での来季が期待されるが、10日に孫社長から驚きの発言があった。

「NPB(日本プロ野球機構)に現在は加入しているが、将来的にはMLB(大リーグ機構)への加入を考えている」というもの。

ホークスからは昨年、二塁のレギュラー井口が退団しメジャー挑戦の意志を表明。。その他にも、捕手・城島や三冠王・松中といった主力選手のメジャー志向は強いとされ、1~3年の間での戦力ダウンは必至。

また、FAやトレード、ポスティング制度でメジャー行きを目指す選手も多く、選手のメジャー流出はもはや、NPB全体の問題だろう。

そこで「救済措置」として孫社長が考え出したのが、「MLB加入」だ。いわば「球団ごとメジャー移籍」するということになる。考えの理由は「日本の野球はレベルが高い。メジャー流出の傾向が高いのはそのためだし、止める権利は無いから、いっそのこと球団で行ったほうが個人個人の失敗の損失も少ないだろう」とし、具体案についても、「06年までにはMLB機構へ、NPBには今年中に打診したい」とした。

孫社長の計画は「5年以内にNPBを脱退し、MLB機構へ参入。MLBの球団としてリーグに所属し、優勝を目的に戦う」というもの。現段階では決定に至っていないものの、「球団経営で、視野に入っている」と、本腰を入れて活動している模様。仮計画では、「数年という期間限定での加入」を最低条件にしているという。

現在、MLBに加入しているのは30球団。全米に拠点を置いているが、昨年までエクスポズはカナダに本拠地があり、決してアメリカ国内に限られる問題ではない。承認されれば、福岡がメジャー球団の本拠地となる可能性も否定できないのだ。

しかし孫社長は「経営や移動の点から考えて、現段階での第1本拠地候補はアメリカの都市。福岡は第2」とし、日本国内本拠地説は否定した。

戦力の面から見て、確かにホークスは優勝も経験し、優秀な選手も多い。外国人助っ人選手も豊富で、ある程度の成績は見込めそうだ。

過去、NPB脱退後に他の機構に加入した球団は無い。新規参入から一転、新規独立に動いた格好だ。こうなると、メジャー移籍を狙う選手のホークス移籍や他球団の反発、帯同の動きは必至で、05年もまた波乱の日本球界となりそうだ。

NPBやホークス選手会などは声明を出していない。
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by remarkabler | 2005-01-10 03:25 | スポーツ:進藤進

新種のキノコをケニアに見た

c0006425_2541424.jpg
写真は、今月5日にケニアで発見された新種のキノコ。アヒルの首に似ており、「アヒル茸 Apolinia Tphanislant Ledas」と命名された。

発見したのは、南アフリカ環境大学のセリーナ・ケリー教授。「この地域は未開の場所が多く、光るひょうたんや、湯気の出る水と言った貴重な新発見もできました」と重大性を語った。今回の発見は、8月の「世界環境保護シンポジウム」で発表される。

この「アヒル茸」は、地元住民の間では有名で、食用として利用されていると言う。実際に食したケリー教授によると「ヘルシーで鶏肉の味」だという。

近年まで文明を受け入れなかった地域のためにこれまで世に知られていなかったとみられるが、環境開発の波は同地域にも押し寄せ、「早急の手立てが必要」(ケリー教授)と言う状態。
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by remarkabler | 2005-01-10 03:02 | 科学とコンピュータ:小野将吾

植山青彦氏の「踊り子の海 またの名を、君の視界」 読者コメント

植山青彦氏作の短編「海」。植山氏には珍しいタイプの小説だと思いますが、やっぱり最後のもやもや感がぬぐえません。
(東京都 主婦 44歳)

「海」は、何かテーマが見当たらない気がするのは気のせい?
(北海道 専門学生 27歳)

分野的にどこになるのか著者がしっかり意識しているのか疑問。
(大阪府 会社員 33歳)

無理にまとめた感じ。
(京都府 高校生 16歳)

植山氏の小説は「奇妙な味」を目指していることが多いように感じますが、「海」は異色でした。新鮮な味ではありましたが、美味かと問われればどうでしょう。
(神奈川県 無職 67歳)

私は良いと思いました。少し気になった点は、なかなか人物に感情移入が出来ないことでした。
(石川県 会社員 22歳)

◇著者 植山青彦氏談
慣れない書き方で、組み立てに問題があったかもしれない。書いている途中で、自分が最初に書きたかったテーマを失った。そのために展開が短いうちに何度もおき、居心地悪い文となってしまった。新たなる作品は、当たり前のことながら「小説」を書きたいと思う。
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by remarkabler | 2005-01-10 01:40 | 書く:香春嘉子

踊り子の海 またの名を、君の視界

午後6時の南国の海は、思ったよりも静かだった。夕暮れの海水は視界をひどく狭め、自分の周りしか見えなかったけど、僕は安心感に浸っている。自分の口元から漏れる、気泡のごぼごぼという単調な音もまた、僕の気を落ち着かせるのに十分過ぎた。

3年前、彼女はここに来た。誰にも言わず、たったひとりで。

出国を知らず、彼女の家に僕が行ったときには「ちょっと踊りを見に行ってきます」という置手紙だけしか見つからなかった。何も連絡の無いままに半年が経つと、「ちょっと」という言葉の意味がわからなくなった。ちょっと、って少しでしょ?

行方を捜そうにも、海外と言うことしかわからない。彼女の親も、友人も、同僚も、彼女の恋人だと思ってた僕も、誰も行き先を知らなかった。彼女の両親は僕を責め立て続け、今は何の連絡も取っていない。彼女は行方不明ということで、警察沙汰にもなった。超能力者が探すと言うことでテレビ局が取材に来たこともあった。でも、何一つわからないままに1095回寝起きし、3年が経ってしまった。

だけど、2ヶ月前にタイで彼女のパスポートだけが見つかった、という報せを彼女の親から受けた。僕の行ったことの無い、南の小さな島の浜辺に落ちていたそうだ。その島へ、僕は今、ひとりで来た。3年経ったけど、僕はまだ彼女に会いたいから。

小さな島の海岸には椰子が生え、白い砂が広がり、滲んだ絵の具みたいにふわふわした青い海があった。空は青と言うより白く見えた。南国の蒸し暑さは意外と感じず、風がさらさらとしている印象だった。

彼女のパスポートは、この島の海岸にあったという。実物を見ると、砂で汚れて、海水で滲んで、文字は見えない。写真もゆがんでいるけど、写真の彼女は3年ぶりの笑顔でこちらを見ていた。

彼女はこの島に来た。僕はそう信じている。でも、彼女はもうこの島にいない。ジャングルと海と動物と、数十人の島民で成り立つこの島に、彼女はいない。滞在期間の7日間、どれだけ探しても、いなかった。あるのはただ、南の小さな島という存在だけ。

彼女を見つけられないまま、明日帰国する。彼女の見たかった踊りが何なのかすらわからない。僕は最後に、彼女が潜ったかもしれない、見たかもしれない、浸ったかもしれない海へ入ることにした。今思えば、それ以外に理由があったかもしれないけど。

浜辺から泳ぎ、早い海流に気をつけながら素潜りで深く沈んでいく。夕陽はおちかけ、オレンジ色から紫色へと変わった斜光が、海水に差し込んでいた。海水は思ったより冷たくて、頭の奥に氷の棒を差し込まれたみたいな感覚。不思議と息の苦しさは感じない。波も感じない。目の前には、白い海底と紫色に染まった海水しか見えない。

そんなとき、黒い魚と白い海月を見つけた。魚数匹が輪になり、海月はその上をゆったりと泳いでいる。全く動きの無い海中で、唯一踊っているように見えるその光景は、陽気で、でも少し妖気にも見えて、僕は見入った。

何か感じた瞬間、我に返った。

ゆっくりと、僕は海面へ向かって浮いて行く。陽はすっかり落ちていたが、僕は明るい気持ちだった。彼女は、やっぱりここに来たのか。あの魚と海月の踊りを、見に来たのか。月の下で踊る黒い服の人間のようなあの光景を。

彼女は珍しいほどロマンチストで、少し無茶なこともする人だった。なぜ、あの踊りを、ひとりで誰にも言わず見に来たのだろう。そして今、彼女はどこにいるんだろう。

あの魚と海月が答えを知っているような気がしたが、僕はあえて聞かないことにした。

海から上がると、真っ暗な空には本物の月が出ていた。
揺れる波が、踊り子だ。
ありがとう。
c0006425_171340.jpg

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by remarkabler | 2005-01-09 01:18 | 小説:植山青彦

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